先週の土曜日、母の七回忌のためにやってきていた娘とNは、月曜日に東京へ帰りました。以前のように観光客で混雑する京都駅で、二人を乗せた新幹線が走り去るのを見届けたあと、少々疲れていましたが最近のパターンどおり、そのまま帰宅せず、ちょっとだけ京都を散策。まずは地下鉄で烏丸へ。

向かったのは、その前日、Nと公園で遊んだりしているあいだ（つまりは子守！）、息抜きに京都散策へ出かけた娘のおすすめ、新風館です。最近、トレンディな場所にはトンと興味がなく、新しい京都についてはまったく知らないけれど、たまにはそういうところへいってみるのも、いいかも～？と…。

だいぶまえに今は亡きリチャード・ロジャースの増改築でオープンしたこの商業施設がリニューアルし、名前だけはよく耳にしているパリの人気ブティック、メゾンキツネ＆カフェキツネが入りました。でも、京都らしく蒸し暑い午後に喉を潤したのは、そちらのカフェではなくスタンプトンコーヒーのほう。

娘が、「きっと好みよ」といったエースホテル京都のロビーは、新風館の中庭とつながっていて、ロビーの奥にある日本初上陸のコーヒー店で、アメリカーノを注文。珍しく、アイスで。でもこれ、ただ薄めたコーヒーじゃなくて、ちゃんとエスプレッソで淹れてあるのです。というわけで、ブラックで…。

グローバルに展開しているエースホテルは、ヒップスターの集まるブティックホテル。ニューヨーク旅行では計画に入れていたものの、結局、時間がなくて「見学」が叶わなかったのですが、カジュアルに見えてじつは高級。気軽に泊まれるホテルではありません。でもみなさん、ロビーを利用されてます。

このエースホテル京都には、つい先日まで、デンマークが世界に誇る料理店「noma」のポップアップが出張していて話題になっていました。が、烏丸までわざわざ足を運んだわけはファッションでもグルメでもなく建築（チラリ）見学でしたので、ロビーで休憩してからサラリと見て回り、目的達成。

新風館のほうは、大正時代に建てられた煉瓦造りの近代建築物、旧京都中央電話局をリノヴェーションしたファッション複合施設で、そこにコネクトするようにして、新たに建てられたのがエースホテルです。外装のルーバーが、ああいかにも～と思わせる（あの国立競技場で知られる？）隈研吾の設計（監修？）。

内装は、白木や工芸技術を多用し、折衷主義ながら和モダンな感じ。去りぎわ、姉小路に面した外観を眺めていて、建設ラッシュにわく1999年のベルリンで見たフィンランド大使館を想い出しました。遠く離れた日本とフィンランドではありますけど、感性に、どこか似たところがあるのかもしれませんね？

月曜日からの天気予報には傘マークがずらり…。きょうは貴重な晴れのようです。好い日曜日を！

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